スラッシュドット ローテクで盗撮を封印へのコメントへの考察

スラッシュドット ローテクで盗撮へ投稿された否定的なコメントについて突っ込みます。(このタレコミの元となった情報源はローテクの挑戦 〜「ケータイ盗撮防止シール」という発想です)

否定的なコメントの多くは、この対策に対して回避策があることを問題として挙げています。例として幾つか引用します。

まあその気になれば、「ケータイは持ってません」と主張してこっそり持ち込んだり、あるいはあらかじめ2台用意しておいて1台だけにシールを貼ってもらったりという方法で、簡単に回避されてしまうのではないかという気もするが。

私の携帯のカメラレンズには既に保護シールが貼ってあるのですが、封印シールのサイズによってはこの保護シールを剥がすだけで撮影できちゃいますね。んで出るときに貼り直しておけばよいと。これから逃げ道を考えるならともかく、既に逃げ道が用意されている状態で採用してもあんまし意味がないような・・・

この会社の社長は「ハイテクにするとイタチゴッゴになるから、ローテクの方がいいんだ」みたいな事をいってるんですが、微妙に違うだろって思うんですが・・・結局やる奴はやるんで、だったらハイテクにして、愉快犯(?)や、ボーダーにいる人間にやらせなければ言い訳で、だったらハイテクにした方が結局いいんじゃないでしょうか?

この方たちは、撮影を完全に阻止できなければ意味がないことを根拠にコメントしていると思います。ですが、私はこの商品はもともとが撮影を完全に阻止するためのものではないと思います。

なぜなら、美術館や展覧会などのイベントに限った場合、撮影禁止の空間で撮影する人達の殆どは撮影が目的で来ているのでは無い人達です。いわゆる一般的なお客さんです。これを問題視した報道を見たこともあります。こういった人達の撮影行為を防止する用途としては、シールで封印することはとても優れたソリューションだと思います。

この一般的なお客さんは「観たら撮影したくなっちゃった→撮影しちゃった」といった流れで撮影していると思います。撮影が禁止されていることを知らない人は別にして、禁止されていると分かっていて撮影する人もいるでしょう。ですが、もし撮影装置がシールで封印されていれば、シールを剥がすことのリスクのために思い留まるでしょう。うまくばれないように剥がしてても撮影したいとまで思う人は一般的なお客さんの中にはそうそう居ないと思います。

こういった有効な事例が考えられるにも関わらず「全く意味が無い」として切り捨てるのは少々軽率だと考えます。